ホセ・ラミレス2世作:テルツギター(マドリッド 1955年) 
(弦長575ミリ サイプレス裏横 希少!)

価格50万円(応談)

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非常に珍しいヴィンテージ・スパニッシュギター!それもテルツ!


スペインの名工ラミレス2世は、19世紀のギターを研究し特にトーレスのコピーを多く行っています。
父親のラミレス1世が、ゴンザレスなどマドリッドやバレンシアの流れを汲む大型ギターを
得意としていたのとは対照的です。


今回のこのギターもトーレスが製作していた小型のギターに範を得たもののようです。
しかし、ト−レスの小型ギターは弦長600ミリ程度なのに対して、今回のこのギターの弦長は575ミリ。
まさに19世紀中期までウイーンを中心に一世を風靡したテルツギターのサイズです。


シュタウファーのテルツギターと出展ギター
サイズはぴったり同じ!

通常のギターとしては小さく、レキントとしては大きいサイズですが、
ラミレス2世がこの楽器を製作した意図は、今となっては分かりません・・・
しかし、現代のギタリストが19世紀の豊富なテルツギターのレパートリーを演奏しようとするのに、
まさにうってつけの楽器と言えるで
しょう。

スプルースの表面板、美しい木目のサイプレスの裏横板、指板はローズウッドです。
流石に名工の作品らしく非常に雰囲気があり、品位の高い楽器です。
タッチに敏感で、振るいつきたくなるような音色でよく鳴ります。

各部の寸法は次のとおり
。(単位はセンチ)
全長:85
ボディ長:41
ボディ幅:28.5/18/21
ボディ深さ:7〜7.7
ナット長:4.4
ブリッジ上の@−E弦間:5.3

流石に製作されてから50年以上を経ている楽器らしく、弾き傷や多少の割れの修理などはありますが、
大きな故障の形跡などはなく、健康な状態です


ラミレス1世作の大型フラメンコ・ギター(1923)と出展ギター
文字通り親子!




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