サルバドール・イバニエス(アイバネス/イバネス)作:クラシックギター
スペイン 1910年頃
価格18万円
問い合わせ


大変雰囲気のある、興味深いスパニッシュギターです。

製作はバレンシアのサルバドール・イバニエス。
イバニエスは19世紀後半から20世紀初めにかけて活動していた工房で、
様々な仕様とグレードのギターとバンドーリャを製作していました。
彼のギターはジュリアン・ブリームやエリック・クラプトンなどにも弾かれています。

ロマニロスのギター製作家事典にも項目があります。


今回の楽器、ラベルからは1910年代の作品であることがわかります。


サイズは中型、1900年当時、最も一般に人気のあったサイズでしょうか。
トーレスやマヌエル・ラミレスもこのサイズの楽器を多く製作しています。

下の画像;;左からマヌエル・ラミレス、イバニエス(出品楽器)、トーレス

サイズは以下の通り(センチ)
全長95、弦長64、ナット長4.7、裏板長さ45
ボディ幅:24/21/31

材質や装飾など決して豪奢ではありませんが、鳴り方、弾き心地など大変良い感じのギターです。


スプルースの表面板。大きな割れの修理などのない良いコンデションです。
ブリッジは張り直しされているかもしれません。


クラシックギターには珍しく、裏横はウオールナット(クルミ)。柾目の良材で大きな修理跡は見当たりません。
ウオールナットの音響特性は良く、18世紀までのギターやリュートには頻繁に用いられていました。
比重はローズウッドとマホガニーの中間で、ギターに使用すると良く歌う高音と存在感のある中低音を生み出すと言われます。


セダーのネックとヘッド。
ヒールには修理跡がありますが、故障の修理ではなくてネックのリセットの跡かと思われます。
弦高は12フレット上で@3ミリ弱、E3ミリ。非常に弾きやすいギターです。


ヘッドには装飾的なラインがあります。糸巻きの調子は良好です。


大変音色と弾き心地の良いギターで、やはり老舗の工房の作品であることを感じさせます
現代のギターが喪ってしまった、語るように音を出す喜びに溢れている楽器で、いつまでで弾いてみたくなりますね。
愛好家は勿論専門家にもお勧め出来ます。
戻る                               メイル