クリストファー・ラージ作:イタリアン・バロックギター(ラウンドバック、セラス・モデル)
イギリス、2019年の新作
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信じがたいほど手間と時間をかけて作られた、素晴らしいバロックギターです。
姿だけでなく音色も美しくまた音量もあります。
Youtubeに演奏ヴィデオがあります。
https://youtu.be/jj_JRkrL1Dc



製作者クリストファー.・ラージは竹内の友人でもあるイギリスの新進古楽器製作家。
彼は世界でも珍しくバロックギターにスペシャライズする製作家で、当サイトでもこれまでに彼の素晴らしいストラディヴァリ・コピー、ヴォボアン・コピーなどを扱いました。

クリスは大変研究熱心で、演奏会を聞きに遠方にまで出かけてきますし、また私の所有するオリジナル楽器を全て詳細に検分しています。


バロックギターにはボディの裏板が平らなフラットバックと、丸いラウンドバックの二種があります。
ラウンドバックは主に17世紀のイタリアやドイツで用いられ、フラットバックはフランスを中心に使われました。
弾き心地としてはラウンドバックはよりリュートに近いというか、良く膨らむ音で音量もあるものが多い様です。
製作はラウンドバックの方がより手間がかかり、技術も必要なのでめ、楽器の価格張るものが多いのです。

今回の楽器はヴェニスのセラス作のギターに範をとっています。



今回の楽器もラウンドバック、2019年に製作された新作です。
大変素晴らしい楽器に仕上がっています。
愛好家は勿論プロ奏者の使用にもお勧めできます。

上質のスプルースの表面板。本真珠貝で豊かに装飾されています。
 

ロゼッタの周り、ローズはパーチメント。


17世紀にはギターの弦高は非常に低かったと思われますが、本来のセッティングだと現代の奏者は弾きにくく感じる場合があるようです。
そこで、竹内のアイデアでこの楽器ブリッジには工夫を施し、弦高調整が容易に行えるようにしてあります。
オーセンティックな奏者にも、モダン奏法の奏者にもどちらにも対応できます。

真珠貝の指板。美しく装飾されたヘッド。眩いばかりの仕上がりです。



黒檀の裏横板。非常に美しい材料と造形です。

ネックとヘッドにもストライプの装飾。


現状ではナイルガットで張っています。
出来たばかりの楽器ですが、筋の良い音色で非常に良く鳴っています。ラウンドバックならではの懐の深い鳴り方です。
弾きやすく、全体のバランスも良く、弾き込んでいくとより素晴らしいギターになることでしょう。
弦長68センチ、現代においてソロとアンサンブルどちらにも使える弦長です。

このクオリティのバロックギターとしては価格も大変リーズナブルです。
古いギターとその音楽に真摯に興味を抱いている方に使っていただければと思います。





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