初期6弦ギター/18世紀末ギター (フランス、1800年頃)
価格45万円 お問い合わせ


希少なギターです。バロックギターのボディ、弾き心地、音色を持つ初期の6弦ギター。

ギターが現在の様に6単弦になったのは18世紀の終わり頃、それまではギターは通常は5対の複弦を持っていました。
いわゆるバロックギターですね。
1790年頃から徐々に6弦ギターが作られるようになります。また同じ頃に5複弦ギターを6単弦ギターに改造することも多く行われました。
後のいわゆる19世紀ギターとは異なり、軽量でバロックギターの特徴を強く持っています。

今回の楽器はそのような1本。ごく初期の6弦ギターあるいは、5コースギターを改造した楽器かもしれません。
この種の楽器は残されている数も少なく大変貴重です。

↓ 18世紀後半フランスのギターいろいろ
下から:マスト作(5コース、ガットフレット)、無銘(5コース、象牙フレット)、無銘(6単弦、象牙フレット) 



修理跡も少なく、音、使い勝手の良い楽器です。
最上級の材料、上質のクラフツマンシップを楽器全体にわたって見ることができます。
このような楽器は当時はヴァイオリン工房にて製作されていました。

上質のスプルースの表面板。
弾き傷はありますが、大きな割れの跡など見当たりません。パーフリングに一部損傷の跡がありますが修理されています。


装飾など簡素ながらも、腕の良い職人による仕事ですね。


黒檀の指板。フレットは象牙/骨です。ネックにガットフレットの跡は見当たらず、象牙フレットはオリジナルだと思われます。


バロックギターの面影を残すヘッド。ネックとネッドのジョイントには修理跡があります。


メープルの裏横。美しく、また状態の良い材料です。ニスもオリジナルのまま。


エボナイズされたネック、ヒールとヘッド。


この楽器と瓜二つのギターは、ドイツの古楽器奏者ウーリッヒ・ヴィーダマイヤー氏のコレクションにもあり、
彼は18世紀後半のソロや通奏低音に使っています。CDも録音したそうです。
使い勝手を聞いたところ「リュートやバロックギターとほぼ同じ感覚で弾けるよ!」とのことでした。


弦長は66センチ。軽やかながら豊かな響きです。現状では古楽器用のガット/巻き弦で張ってあります。

18世紀後半から19世紀初頭のギター音楽に興味を持っている方にお勧めしたい楽器です
リュートなど複弦の楽器を弾く方でも違和感なく演奏できます。

またサンスやド・ヴィゼ、バッハやヴァイスなどバロックのレパートリーを
少しでもオリジナルに近く演奏したいクラシックギター奏者にもうってつけの楽器だと言えるでしょう。

ほぼ同じ時代のオリジナル5コースギターに比べて価格は非常にリーズナブル。
おそらくもともとがそうであったように、5コースに再改修することも考えられるかもしれません。

日本での試奏が可能です。
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