無銘:テルツギター
ドイツ/オーストリア 19世紀末 
価格18万円
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稀少なオリジナルのテルツギターです。

テルツは通常のギターよりも3度高く調弦される一種の高音ギターで、ジュリアーニ、メルツ、ディアベリなどにより多くの作品が書かれています。
二重奏やコンチェルトなどアンサンブルに多く使われますが、勿論ソロを弾くのも可能です。
ウィーン古典派ーロマン派のギター作品を開拓するには必須と言える楽器です。

そういえば現代ギター誌7月号にもギタリスト富川さんの所有する美しいテルツギターが紹介されていましたね。

(余談ながら、文中に出てくる「楽器を探し出したロンドンのTさん」とは実は私です)

残されている楽器としてはウィーンのシュタウファー系の作品が比較的多いようです。
今回の楽器もドイツ語圏で19世紀の後半に作られたものでしょう。


フルサイズ(ハウザー一世のガダニーニモデル)と出展のテルツギター

良い材料と工作精度により製作されています。
上質のスプルースの表面板。流石にオールドの楽器なだけあって非常に雰囲気のある材料と仕上げです。


サウンドホール周りには真珠母貝の装飾、表面板周りにはヘリングボーンがあります。

ブリッジは高めの位置にありますが、おそらくはボディをあまり小さくしたくなかったのでしょう。

フルーツウッドの指板。


裏横板はローズウッド。現代では見られない柾目の美しい材料です。

2本ほど割れの修理跡があります。修理は適正に行われています。

黒塗りのネックとヘッド。


骨のつまみを持つマシンヘッド。


サイズは典型的なテルツのそれですが、ボディは少しだけ大きめです。
全長:860ミリ
弦長:535ミリ
裏板長さ:415ミリ
ナット上の弦幅:43ミリ
12フレット上の弦高:3ミリ+−

ボディが大きめなことと、弦幅もそれなりにあることから、子供用のギターではなくてテルツであることは確実だと思われます。
期待通り明るく、力強く鳴るギターです。
プロ演奏家にも愛好家にも勧められる佳い楽器です。



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