オーブリー・マリエ作作オリジナル19世紀ギター
フランス、19世紀前半
価格53万円


非常に作り、状態、弾き心地、音の良いオリジナル・フレンチ・ギターです。
ラベルはありませんが、ほぼ確実にミルクールの製作家オーブリー・マリエの手になるものだと思われます。
オーブリーのギターは材質や工作精度の高さ、美しい装飾で定評があります。

このあたりのギターの弦長は630ミリが多いのですが、この楽器はやや短めの615ミリ。
オーブリーの楽器としても、材質の良さなどかなり特別なギターにも見えますから、特注品かと思われます。

私もこれまでに多くのギターを見てきましたが、この様な楽器を見ると惚れ惚れします。

現代の製作家による19世紀ギターのコピーもだいぶ盛んになってきましたが、
本格的に研究し、手を抜かずに作っている人はまだまだ少なく、良い楽器に巡りあうことはむしろ稀です。
またよく出来たコピーは、オーダーして入手するまでに年単位での時間がかかる上、価格も高価なのが普通です。

そういった意味でも、このギターのような良質かつ価格がそれほど高くないオリジナルは貴重です。 

上質のスプルースの表面板。修理された割れの跡があります。

表面板周りには螺鈿の装飾があり、ロゼッタには非常に精緻なイングレイビングが行われています。


19世紀のエングレービングとしても非常に高いレベルの仕事ですね。


今ではあり得ない最高級のハカランダによる裏横板。鯨ひげのパーフリングがあります。


裏板、横板共に大きな修理跡は見当たりません。

黒檀巻のネックとヒール。全てが高級感に満ちています。


美しいヘッド。マシンは象牙のつまみをもつEon。ラコートやトーレスにも使用された工房です。
中軸のひとつに修理跡があります。使い勝手は良好です。


弦長615ミリ。
材料、作りと状態の良さを反映して、非常に健康的に美しい音で良く鳴ってくれる楽器です。
音色は力強さの中にも暖かみと甘さがあり、短めの弦長にもかかわらず音量もあります。
弦高はやや低め、大変弾きやすいギターです。
 
この様に佳いオリジナル19世紀ギターは大変稀ですし、これからは見つけることもだんだん難しくなるでしょう。、
良質の19世紀ギターをお探しの方にとって今回は良い機会と言えるでしょう。
専門家か真摯な愛好家に使っていただければと思います。




(写真のケースは参考品です


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メイル