マヌエル・フェルナンディス・フェルナンディス作クラシックギター 
グラナダ、1974年製作
価格19万5千円(格安)


これぞスペインギター!とでも呼びたい良質の楽器です。


製作はグラナダのマヌエル・フェルナンディス・フェルナンディス。
フェルナンディスは1930年生まれ、エドアルド・フェレールとマルセロ・バルベロに学び
良心的な作風と鳴りの良さで知られた製作家で、ホセ・ロマニロスの「ギター製作家事典」にもエントリーがあります。

(同名の息子の代になって、残念ながら量産ギター工房になってしまいましたが、
今回の楽器は丁寧かつ丹念に作られた手工ギターです)

このギターはイギリスのプロ奏者の所有になっていたもので、今回彼の引退にあたり当方で扱うことになりました。
オーナーが早めの譲渡を希望しているので、価格は信じられないほどリーズナブルです。
楽器は非常に綺麗に使われており、大きな傷、修理跡もありません。

最上質のスプルースの表面板。まるでシルクのような細かな木目です。


柾目のローズウッドによる裏横板。

裏板、横板共に大きな修理跡は見当たりません。


格好の良いヘッド。ペグはフステロでしょうか。調子の良いマシンです。


弦長664ミリ。ラミレス3世の影響が見て取れますね。

材料、サイズ、作りと状態の良さを反映して、健康的に美しい音で良く鳴ってくれる楽器です。
音色は骨太で力強さの中にも暖かみと甘さがあり、これぞスペインギターとでも呼びたい色気もあります。
弦高は12フレット上で3ミリ強と低め、ナットの長さは50ミリほど、
長めの弦長にもかかわらず大変弾きやすいギターです。
 
この様な黄金時代のスペインのギターはこれからは見つけることもより難しくなるでしょう。
熱心な愛好家か専門家の方に使っていただければと思います。


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