ルネサンス(4コース)ギターX2
1)ハドック作、ロンドン、2000年頃 
価格22万円→19万円
2)ラージ作、イギリス、2018年(新作) 価格32万円
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ルネサンスギターは、4コース複弦を持つ小型〜中型のギターで、おそらく15世紀末ー16世紀初頭にスペインで誕生したと思われます。


黄金時代は16世紀中庸で、スペインのムダラ、フランスのル・ロワ、ギィヨーム・モレイユなどにより曲集が出版されました。
それらには数多くのソロ曲およびギター伴奏歌曲が収められています。

モレイユの曲集の表紙


ル・ロワのギター曲集の1ページ

4コースギターの技巧は平易と言えますが、作品の音楽的水準は大変高いものです。
リュートをやりたいけど難しそう・・・と思われる方にもお勧めできます。
実際、私自身、生まれて初めて取り組んだ古楽器はルネサンスギターでした。

ところで、4コースギターを現代では「ルネサンス」ギターと呼ぶことが多いのですが、
16−18世紀には「キタリーノ」(小型ギターの意)、「イタリア風」もしくは「ナポリ風」ギターと呼ばれ、18世紀の末頃まで使用されていました。
17世紀以降は特にアンサンブルに多く用いられており、作品も残されています。
実際、4コースギターはその小型のボディや少ないコース数にも関わらず、非常に有効なアンサンブル楽器です。
    
17〜18世紀の4コースギター:左から
スミット作、デレプランク作、ル・ジェーヌ作

ルネサンスギターというと、しばしばチェリーやシープレスなど安価な材料を用い、
デザインも吟味されておらず、工作精度や音も抜きんでいるとは言えない安価な楽器をしばしば目にしますが、
今回の楽器はそういったものとは全く異なる本気の4コース・ルネサンス・ギター二台です。
これらの楽器の様に、歴史的な情報に基づき専門家により手抜き無しに製作されたルネサンスギターは見ても弾いても気持ちが良いですね。
これから古楽器を始める人は勿論、経験者にもお勧めできます。


1)ハドック作、ロンドン、2000年頃
価格19万円

上質のスプルースの表面板。ブリッジはおそらくペア(梨)ですね。


木とパーチメント(羊皮紙)のロゼッタには金泥が塗られています。
 

ペアーの指板。大変美しいギターです。


メープルのとペアーの裏横板。美しい材料です。


ヘッドとネックもメープルですね。一体感のある裏面です。


ペアーのペグは可愛いハート型です。


弦長は46センチ。ルネサンスギターとしてはやや小型で、
ガットを張ってA=415および440は勿論、ルネサンス音楽の演奏に使われることの多いA=466にも問題なく調弦出来ます。,
ソロにもアンサンブルにも用いやすい弦長で、特に左手は非常に快適です。

イギリスのプロ音楽家が所有していた楽器ですが、大切にされており新品同様の状態です。
出展に当たってはロンドンの古楽工房でチェックし、弦高の調整、フレット巻き替え、弦の交換など行ないましたので、
安心して使えるギターになっています。
現状ではニューナイルガットとガットで張ってあります。

大変弾きやすい楽器で軽く弾いても、暖かな音でよく鳴ります。
ルネサンスギターらしい、シンプルでありながらふくよかな響きです。
プンテアードとラスゲアードのバランスも良く、サイズも手頃で、ルネサンスギターの一つの典型と言えるでしょう。

木製ケース付き。


2)ラージ作:4コース(ルネサンス)ギター/キタリーノ (イギリス 2018年の新作)
価格32万円 お問い合わせ

どこから見ても最高級の4コースギターです。
作者はイギリスのラージ。アーリーギターにスペシャライズする新進のメーカーですが、すでに素晴らしいレベルに達しています。
今回の楽器も音、姿共に非常に美しいものです。ここまで手をかけて作られた4コースギターは私も初めてです。

最高級のスプルースの表面板。象牙と黒檀の装飾が施されています。


非常に美しいパーチメント(羊皮紙)のロゼッタ。


黒檀の指板には象牙のエッジング。
 

裏横板はメープルとウォールナット。

ヘッドも美しく造形、装飾されています。ホリーの7本のペグ。


弦長56センチ、ナイルガットで張りダブルフレットを施してあります。
大変弾きやすい楽器で、軽く弾いても明るい音で驚くほどよく鳴ります。

最高級の4コースギター、経験者は勿論、古楽器の入門者にもお勧めできます。


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