スペイン黄金時代のクラシックギター

フランシスコ・マヌエル・フレタ作、マドリッド、1961年
リボー/ロッカ&エルナンデス、バルセロナ、1900年頃
マヌエル・ラミレス工房(未亡人ラベル)、マドリッド、1917年頃
ホセ・ラミレス二世、マドリッド、1928年
ホセ・ラミレス二世、マドリッド、1955年 
マルセリーノ・ロペス、マドリッド、1969年





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スペイン黄金時代の希少なクラシックギターたちです。
ギターが現代の形に近くなったのは、19世紀の末から20世紀の前半、
スペインのトーレスの功績が大きいとされています。
その弾き心地や鳴り方はまさに絶品、現代のわれわれにもリアリティを持って迫ってきます。

フランシスコ・M.・フレタ(バルセロナ、1961年)

フランシスコ・フレタはあのイグナチオ・フレタの兄でありギター製作の先生。
楽器のスタイルや鳴り方はシンプリシオを思わる名器です。
フランススコは寡作であり残されている楽器は希少です。弦長648ミリ
スプルースの表面板、ハカランダの裏板
80年前のヴィンテージで割れなどはありますが、
綺麗に修理されています。
フレットもマシンもまだまだ使える良い状態です。
12フレット上の弦高:3ミリ
ナット長:48.5ミリ
サドル上の@〜E弦の弦幅:57ミリ
サドルの高さ(表面板から弦まで):15ミリ
予価125万円

イグナチオ・フレタとフランシスコ・マヌエル・フレタのギターの弾き比べ
https://www.youtube.com/watch?v=_ZpgVXXCT-A

フランシスコのポテンシャルの高さがよくわかる動画です。






左:イグナチオ・フレタ作ギターと右:フランシスコ・マヌエル・ラミレス
 


リボー/ロッカ&エルナンデス、バルセロナ、1900年頃 予価45万円
試奏動画


リボーは1900年前後に活躍した良質の製作家で、
タレガやその弟子リョベートやプジョールもリボーの楽器を弾いていました。
 
上左:ターレガのギターと伝えられるリボー。右:リボー(&アルカニス)のギターとリョベート

今回の楽器にはリボーと同時期に活躍した製作家/楽器商ロッカ&エルナンデスのラベルがあり、
また英国ドンカスターの楽器輸入業者のラベルもあります。
おそらくリボーの作品をロッカ&エルナンデスが取り扱い、英国に輸出されたのでしょう。
もしくはロッカ&エルナンデスの作品をリボーが修理したのかもしれません。
いずれにしても、大型(弦長65センチ)で装飾の多い楽器で、当時の最高級品と言えます。

スプルースの表面板には真珠貝の装飾があります。

裏横はハカランダ。裏板は現在は考えられない一枚板です。

裏板には亀裂の修理跡がありますが、全体に良い状態で、鳴り方も絶品です。
日本で試奏できます。

マヌエル・ラミレス工房(未亡人ラベル)、マドリッド、1917年頃 予価135万円
試奏動画1 試奏動画2



マヌエル・ラミレスはトーレスに次ぐ名声を持つギター製作家で、
セゴビアが1912年製の楽器を愛奏しています(製作はエルナンデス)。

上:マヌエル・ラミレス作ギターを持つセゴビア

マヌエルは1916年に没しますが、その後も彼の工房で働いていた職人たち、
サントス・エルナンデスやモデスト・ボレゲーロらによりギターは製作され、
「マヌエル・ラミレス未亡人」のラベルで出荷されました。
このギターもそのような一台です。
やや小ぶりでチャーミングなギターです。弦長63センチ。


スプルースの表面板。ロゼッタには真珠貝の装飾。


ハカランダの裏横。


ヘッドには機械式糸巻きがつけられていた跡がありますが、
オリジナルのペグ仕様に復元されています。
ペグの使い勝手は良好です。
 
現状では超ローテンションのガットと巻き弦で張ってあります。
弾きやすく、音色は甘美。弾いていて愉しい楽器です。
日本で試奏できます。

ホセ・ラミレス二世、マドリッド、1928年頃  
予価73万円
試奏動画1 試奏動画2


マヌエル・ラミレスの兄ホセ・ラミレスの息子ホセ・ラミレス二世の作品。
大型の堂々たるギターです。弦長65センチ。

この楽器とうり二つのギターがゴンドーラ/ワドラー著の『ギターのマスターピース』に載っています。
こちらは1927年製、ゴルぺ板が付いていますね。

ラミレス二世のギターはバリオスも使っていました。 

スプルースの表面板。
ブリッジの真珠母貝の装飾、ロゼッタも雰囲気のあるものです。


シープレスの裏横板。

軽く弾いてもはじける様に鳴る楽器で、
流石に名工ラミレスの作です。


ラミレス二世、マドリッド、1955年
価格43万円 試奏動画

こちらも名工ラミレス二世の手になるギター。弦長57.5センチの小型の楽器です。
いわゆるテルツギターのサイズですが、子供用の楽器だったのかもしれません。
いずれにしても、このサイズのスパニッシュギターは非常に希少です。


冬目の強いスプルースの表面板。


サイプレスの裏横板。


簡素な楽器ではありますが、さすがに名工ラミレスの楽器、弾き心地も鳴りも大層良いものです。
モダンのテルツを探している方、小型の名器を探している方にお勧めしたい楽器です。 


マルセリーノ・ロペス、1969年 マドリッド
価格68万円
試奏動画(古楽奏者による指頭弾きです)

「戦後最良のスペインギター製作家」と呼ばれるロペスの作品です。
ロペスはもともとギター奏者で、タレガの弟子フォルテアに学んでいます。

製作家としてはサントス・エルナンデスの影響が濃く、
後にはアグアドとも協同作業しています。
ギター誌「オルフェオ・マガジン」のロペスのインタビュー。

今回の作品は個人製作家として最も充実していた時期のギターです。

セダーの表面板

多少の弾き傷はありますが、割れなどのない健康な状態です。

ローズウッドの裏横板。柾目です。
 
流石にロペスの作で隅々までかっちりと仕上がっています。
弦長66センチ。

昨今は伝統的な製法でない楽器も多いですが、こういうギターを弾くと
やはり「クラシックギターはスパニッシュ!」と感じますね。
価格は非常にリーズナブルです。ハードケース付き。
試奏動画(古楽奏者による指頭弾きです) 



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