ヒッグズ作:ゴシックハープ(26弦、スタンド、ケース付き) 
イギリス 1980年頃
 価格 28万円
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非常に真摯に作られた本格的なゴシックハープです。

ハープの起源は古く、数千年前から存在したと言われ、
13世紀以降の絵画には代表的な楽器として頻繁に登場します。
                              

今回の楽器は15世紀ー17世紀に用いられたタイプ、通称ゴシックハープです。
 

製作はロンドンのヒッグズ、ゴシックハープの製作家として定評のある工房です。
楽器本体のみならずチューニングキイ、分解できるスタンドがキャリーケースに収められた完全なセットです。
ヒッグズはすでに製作から引退していますが、現在でも彼の楽器は歴史的ハープ奏者垂涎の的となっています。



材質はライムかシカモアだと思われます。


このタイプのハープの大きな特徴として、弦を止める部品「ブレイピン」によってサワリ(ビリ付き)に似た効果を出すことが挙げられます。
ブレイピンの角度によってサワリの程度は加減でき、または全く無くすことも出来ます。

1500年頃のリュートの教本にも「弦がフレットに触れるくらいに弦高を調整しハープの音を模す」記述があり、
リュートもビリ付きのある音色を指向していたことが分かります。
(現代の古楽シーンでは、ゴシックハープやリュートの演奏でそのような音色が聞かれることは非常に稀で残念ではあります)

弦数は26弦、ゴシックハープとしても大きな方ですね。
全てガット弦で張られており、調弦はGーd


デザインが良く、また品質の良い材料と工作精度のためでしょう、
張りのある音で良く鳴ってくれます。またブレイを用いると非常に良く透る音色です。

ハープというと演奏技巧は難しいもののように思われがちですが、このタイプのハープは平易、初心者でもすぐに楽しめることができます。

最近はアーリーハープの世界にもパキスタン製などの粗悪品がありますが、
やはり今回のように専門家によってデザイン、製作された楽器には品格と品質が備わっていますね。
 
メイル                                         戻る