アーリーマンドリンX2

その1 ナポリ風・マンドリン:フランス、1800年頃
価格23万円 日本で試奏できます。
 

その2 クレモナ風マンドリン:クリストファー・アレン作(イギリス)
価格29万円 日本で試奏可能


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大変珍しい18世紀タイプのマンドリン2台です。

18世紀以降、マンドリンには様々なタイプが存在しました。バロック時代に用いられた「ミラノ風」マンドリン、
現在の主流である「ナポリ風」マンドリン、パガニーニが弾いたと言われる「ジェノヴァ風」、そして「クレモナ風」などです。

左から:ミラノ風、ナポリ風、クレモナ風の各マンドリン

今回はオリジナルの「ナポリ風マンドリン」、それから大変珍しい「クレモナ風」マンドリンの出品です。
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ナポリ風マンドリン(フランス、1800年頃)

このタイプの楽器は1740年代にナポリに成立し、18世紀を通じてヨーロッパ中に大流行しました。
著名な作曲家としては、ウィーンのモーツァルト、フンメル、ベートーヴェンなどがこのタイプの楽器のために作品を書いていますが、
特に18世紀後半のフランスではこのタイプのマンドリンが大流行し、レオーネ、フォルケッティ、デニなどにより
重要な教本と曲集が出版されました。


フランスの教本に見られる曲は現在ではあまり知られていませんが、通奏低音付きのソナタやデュエット、
技巧的な変奏曲など大変価値の高いものです。

レオ-ネのマンドリン教本/曲集へのリンク
https://imslp.org/wiki/M%C3%A9thode_raisonn%C3%A9e_pour_passer_du_Violon_%C3%A0_la_Mandoline_(Leone%2C_Gabriele)
 

フランスでは当初は楽器はイタリアから輸入していたと思われますが、すぐにパリやミルクールで良質の楽器が製作されるようになりました。
今回の楽器1800年頃に製作されたと思われ、無銘ですが当時の優れたフランスのマンドリン製作の良い見本と言えます。


スプルースの表面板、スケロップされたメープルの裏板。
18世紀マンドリンは大流行した楽器なだけあって、博物館などにはオリジナルが残されていますが、市場に出ることは非常に稀です。
しかも今回の楽器は完全に修復されており、すぐに演奏に使うことが出来ます。

歴史的な弦を使用して羽軸のプレクトラムで演奏すると、
その音色の甘美さ、余韻と音量との豊かさにだれもが感心するでしょう。

この時代の楽器によるマンドリン演奏はまだあまり盛んとは言えませんが、ヨーロッパでは若手の優秀な専門家も出てきています。
日本は欧米にもマンドリン王国として知られていますが、私の知る限りこの時代のマンドリン音楽の専門家はまだいらっしゃらないようです。
是非心ある奏者の方に、この様な楽器を使って当時のレパートリーを開拓していただきたく思います。


クレモナ風マンドリン:クリストファー・アレン作(イギリス、20年)

アレンはウェールズの古楽器製作者でリュート、ハーディガーディおよびアーリーマンドリンの製作で知られています。
非常に良質のメーカーで、僕も彼の7コースリュートを使っていました。
最近ではハーディガーディの製作で多忙を極めており、リュートとマンドリンは製作しなくなってしまいました(残念)。
このマンドリンは、イギリスのプロ演奏家が特注し使用していた楽器です。

クレモナ風マンドリンは、18世紀の中庸に成立した楽器で、4コース単弦のガット、調弦はナポリ風マンドリンと同じです。
ピックと指頭どちらも使われたと思われ、現代のマンドリン奏者にも馴染みやすい楽器と言えるでしょう。

クレモナ風マンドリンに関する論文

今回の楽器はニュルンベルクの博物館にあるオリジナルの誠実なレプリカです。


スプルースの表面板。パーチメントと木材のロゼッタ。

ウォールナットの裏板。非常に美しく作られています。


ネックとヘッドにも一体感があります。

美しいだけでなく、非常に弾きやすい楽器です。
ナポリ風マンドリンを弾かれる方で、ガット弦の古楽器を弾いてみたいと思われる方にはまさにうってつけの楽器です。

木製ケースが付属しています。

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