「現代ギター」誌連載のページ


初めに

ギター専門誌「現代ギター」誌の2005年4月号より、連載を二本担当しています。
巻頭のグラビアページ「古楽器博物館」およびバロックギター講座「本気のバロックギター」です。

      校正用原稿をチラリと・・・


古楽器博物館

「古楽器博物館」では、私が所有して演奏会やレコーディングなどに使用している古名器を
カラーグラビアと解説で毎月1本づつ紹介していきます。
原則としてギター族の楽器ですが、現代のギタリストにも興味深いと思われる楽器は、
他の種類(ジェノヴァ式マンドリン、リュートギターなど)も取り上げるつもりです。
また20世紀に興った古楽器の復興運動も、楽器の変遷と共に概観していきたいとも思っています。

目下のラインナップは以下の通りです。(2005年度)

4月号:マテオ・セラス作 バロックギター(1650年頃)
5月号:ジョルジュ・クジノー作 バロックギター(1770年頃)
6月号:ヨハネス・ヴィナッチャ作 6コースマンドリン(1769年)
7月号:無銘 ラウンドバック・イングリッシュギター (1760年頃)
8月号:ジョン・プレストン作 イングリッシュ・ギター (1765年頃)
9月号:ヘルマン・ハウザー1世作 リュートギター (1914年)
10月号:ペーター・ハルラン作 モダンリュート (1927年)
11月号:デイヴィッド・ルビオ作 モダンリュート (1970年)
12月号:ノーマン・リード作 ゲルレ・コピー・アイヴォリー・リュート (1976年)
1月号:無銘 バンビーナ・ギター(プラッテン夫人のサイン入り) (1876年)
2月号:ジョセフ・パヘス作 6コース・ギター (1812年)
3月号:?(銘の鑑定中) バロックギター (1633年 ミラノ


上記以外にも幾つかの候補がありますので、
変更する可能性もあります。


「本気のバロックギター」

2年間の予定の連載です。
基本的には「本気で」バロックギターに取り組む人たちのための教本です。
毎回、教則の部、コラム、そして楽曲の3部構成となります。
楽曲は原典タブラチュアにて添付しますが、
バロックギターを、(まだ)持っていない人のために、
5線によるギター編曲譜も併記します。
内容は次の様に考えています。

1:  初めに、楽器のタイプと入手 (ムルシア:前奏曲)
2:  姿勢と楽器の保持  (ムルシア:アレグロ)
3:  調弦 (ル・コック:イ短調のエール)
4:  アルファベート (カルビ:アルファベートによるフォリアス)
5:  ラスゲアードの基本(サンス:アルファベートによるスパニョレッタ)
6:  ラスゲアードの様々な技法 (ピコ:アルファベートによる舞曲)
7:  イタリアンタブラチュアとプンテアード(サンス:ヴィラーノ)
8:  プンテアードその2 (サンス:スパニョレッタ)
9:  2声、3声と4声の練習 (サンス:パヴァーナ)
10: カンパネラの技法 (サンス:カナリオス)
11: アルペジオ (サンス:前奏曲)
12: ミックスタブラチュア (コルベッタ:フォリアスその1)
13: ミックスタブラチュアその2 (コルベッタ:フォリアスその2)
14: フレンチタブラチュア (ド・ヴィゼ:プレリュード)
15: フレンチタブラチュアの装飾音 (ド・ヴィゼ:トンボー)
16: フレンチタブラチュアにおけるラスゲアード (コルベッタ:シャコンヌ)
17: アンサンブル (コルベッタ:2声のシンフォニア)
18: 通奏低音  (マテイス:エアー)
19: 通奏低音 その2 (ヴィヴァルディ:四季より「春」)
20: アレンジのススメ (バッハ:ロンド風ガヴォット)  
21: アレンジのススメ その2 (ヘンデル:パッサカリア)
22: 即興演奏 その1  (ル・コック:フォリア)
23: 即興演奏 その2  (ル・コック:フォリア) 
24: まとめ 現代の作品 (?)



終わりに

というわけで、この二つの連載に乞ご期待!
読者の方から希望や真摯な質問には
できるだけ連載のページや、当ホームペーにて
お答え、反映していきたいと思っています。
希望、ご質問がある方は筆者にメイル、
もしくは編集部にご連絡下さい。
(ただし、「楽譜をコピーさせて欲しい」といった質問には
お答えできない場合もあります)


本当に「本気」の読者のための
「現代ギター連載:解題」

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