中世の弦楽器3種類 (すべてイギリス製)
チャップマン作:ギターン(2019年の新作) 試奏動画
バーナード・エリス作:レベック(2000年頃)
バーナード・エリス工房:中世ハープ(2000年頃)

日本での試奏が可能です。


ギターン 価格30万円
試奏動画


希少な中世ギターンです。
製作者は名門ロンドン・カレッジ・オブ・ファーニチャーの古楽器製作科で学んだチャップマンで、ことにアーリーギター族を得意としています。
彼の楽器はこれまでにも本サイトでも数本扱いました。
弾き心地や音の傾向としては彼の師マルコム・プライヤーに大層似ています。

ギターンは13世紀から16世紀にかけて用いられた撥弦楽器で、サイズやコース数も様々です。
通常はプレクトラム(ピック)で弾かれましたが、指頭でも弾かれたと思われます。



中世の楽器には珍しくオリジナルも現存しています。


ギターンは中世の音楽作品にもしばしば登場します。
チョーサーのカンタベリー物語(14世紀末)のギターンの記述  
免罪符売りの話 ”夜も昼もハープとリュートとギターンを弾き、踊り、賭け事を行い、飲み食いした”  
粉屋の話 ”教会書記アブサロンは20の舞曲をギターンで弾くことが出来た・・・彼は大工の細君を口説きにでかけ、ギターンを手に歌った”
 

ギターンについてのページ

スプルースの表面板。
 

ボディはチェリーやアップルなどフルーツウッドでしょうか。オリジナル通り彫り抜きで作られています。


弦長42.5センチ。
現状ではナイルガットとサヴァレスのKFで張り、リュートと同様の調弦を施してあります。
ふくよかな音色で良く鳴ってくれる楽器です。


バーナード・エリス作レベック
譲渡済

レベックは中世からバロック初期まで用いられた擦弦楽器。ヴァイオリンの先祖であるとも言えます。
  

エリスは1980-2000年頃にイギリスで活躍した中世楽器製作のパイオニアで、現在でも彼の楽器は垂涎の的となっています。
この楽器はエリスが最も得意としたレベック、現状の弦長42センチ(後述)のテナーレベックです。


3本のガット弦で現状ではG, d, gに調弦されています。低音のキャットラインには惚れ惚れしますね。


メープル彫り抜きのボディを持ち、流石にエリスの作、非常に美しく仕上げられています。


古い図版に見られるレベックのブリッジ位置は高いものが多く、この楽器をそのように設定すると弦長は37センチから38センチあたり、
現代のヴィオラと同じくらいになります。



ラップハープ(バーナード・エリス工房)
価格18万円



17本のガット弦を持つ小型の中世ハープ。音域はG〜b’。
イギリスの良質のキットを古楽器製作者バーナード・エリスが組み立てた楽器です。


良い材質と工作精度で作られています。


メープルのボディにビーチ(ブナ)のネック。


古いハープの弦の取り付け方には様々な方法がありますが、この楽器の場合は表面板の孔から弦を通し、
木製のチップに結ぶやり方で、ストレスなく容易に行うことが出来ます。


全長63センチ、膝に置いて弾くのにちょうど良い大きさです。
中世のアンサンブル、特に弾き歌いなどをなさる方におススメしたい楽器です。
チューニングキーが付属します。


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