マイケル・モーガン作19世紀ギター(パノルモ・レプリカ)、イギリス、2019年
価格19万5千円


19世紀ギターの名工の一人、ルイ・パノルモのギターは現在でも高い評価を持っています。
もともとイタリアの弦楽器製作一家であったパノルモはパリを経てロンドンに移住。
ロンドンでギター製作者として大成功しました。フェルナンド・ソルやフエルタなどもパノルモの楽器を愛奏しました。
下の画像はオリジナルのパノルモギターたち。


今回の楽器はパノルモのギターのレプリカです。
製作者はイギリスの新進製作家マイケル・モーガン。


まだまだ粗削りなところはありますが、匂うような迫力を持った楽器で、
ハッとするような美しさもあります。
弾き心地と響きなど、低音がドライブするパノルモらしさをよく具現しています。
試奏動画(X)
 

表面板のスプルースは最上質です。
本物の真珠母貝の装飾があります。


裏横板のローズウッドも柾目の美しい材質。


オリジナル通り、ネックはマホガニー。


ヘッドもオリジナル通りメープルです。
マシンも感じよく、調子も良いです。


弦長も標準の63センチ。

扇状力木独特の低音がよくドライブし、高音が甘くレガートに歌う立体的な感じの鳴りです。
バランスも良好、弦高は適正で、価格は非常にリーズナブル。
19世紀ギターに興味のある方には是非一度弾いていただきたい楽器と言えます。
特にソルの作品にはパノルモのギターはピッタリきますね。
日本での試奏が可能です。
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