多弦19世紀ギターX3 左から;
 シュタウファー系7弦(オーストリア/ドイツ、19世紀中庸) 価格34万円
 ロシア式7弦(ロシア/ドイツ、19世紀後半ー20世紀初頭) 
 ペーター・ハルラン作8弦(ドイツ、20世紀初頭) 
 いずれも日本での試奏が可能です。 お問い合わせ


19世紀には多弦ギターは多く用いられ、コスト、レニャーニ、メルツなど、
またロシアの作曲家が多くの作品を書いています。現存する楽器は非常に少なく貴重です。
下はラコートの7弦ギター




無銘:7弦オリジナル19世紀ギター(シュタウファー派、オーストリア/ドイツ、19世紀中庸)


この楽器はもともと7弦ギターとして作られたと思われますが、英国のコレクターの元にあった際は、
7個あったブリッジの弦穴がひとつ埋められ、ヘッドも6弦用に換装されていました。
今回ロンドンの楽器工房で7弦に戻す再修復を行いました。
全体に軽く作られており、豊かに鳴る良質のギターです。

ラベルはありませんが、19世紀半ばにドイツ語圏で作られたことは間違いないでしょう。
全体のプロポーションや音の出方など、シュタウファー派と言えます。

質の高いスプルースの表面板。美しいムスターシュと螺鈿による装飾があります。


指板にも輝くような真珠貝の装飾が施されています。 


非常に美しいメープルの裏横板。裏板は一枚板です。

ネックとヒールはエボナイズド。


弦長64センチ/68センチ(第7弦)。
現状では古楽器用の巻き弦とナイルガット、KF弦で張ってあります。
弦高は低め、非常に弾きやすく、歯切れよく伸びやかな音色のギターです。

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