ラミー(JTL)作19世紀ギター、 パリ 19世紀後半 X 2
弾き比べ動画
 
1)最高級モデル 試奏動画 価格43万円
2)最高級モデルのカスタム品 価格53万円



オリジナル19世紀ギター2台。
19世紀に一世を風靡した楽器製作会社JTL(ラミー)の最高級機種です。
音も姿も非常に美しいギターです。

ラミーはパリやミルクールの良質の工房に自社のスペックでギターを作らせ、
JTLのレベルで広範に販売していました。
現在残されているラミーの楽器はいずれも最高級の材料と工作精度で作られており、
厳しい製品管理を行っていたことがわかります。

JTLギターのラインナップ。左から:
通常モデル、高級モデル、最高級モデル(出展楽器)、展示会用モデル、多弦モデル



最高級モデル 価格43万円


JTLの最高級モデルです。
JTLのスペックであるにも関わらず、JTLのラベルが貼られていない楽器も一定数残されており、
理由は定かではありませんが、今回の一台もそのような楽器です。)


質の良いスプルースの表面板。クジラ髭のバインディング。


螺鈿の装飾はため息が出るほど美しいです。



ハカランダの裏横板。裏板は希少な一枚板です。


エボナイズされたネックとヘッド。


シルバーのマシン。

19世紀前半の楽器に比べると、よりおおらかに鳴る感じでしょうか。弦長62.5センチ。
モダンギターを弾かれる方にも扱いやすい楽器です。日本で試奏できます。

最上級モデルのカスタム品 価格53万円


基本的なスペックは上の楽器と同じですが、
装飾がより豊か、ブリッジ、フレット、糸巻きなどがカスタム仕様です。



上質のスプルースの表面板。
非常に豪華な螺鈿のインレイがあります。
表面板周りとロゼッタ周りにも黒檀と真珠貝の装飾、鯨ひげのパーフリング。
ブリッジも装飾的なカスタムデザインです。

 
漆黒のハカランダの裏横板。
裏板は現代ではあり得ない柾目の材料です。



エボナイズされたネックとヘッド。


糸巻きは彫金が施され、象牙のつまみを持つカスタム品。
下画像の左です。右の通常モデルは彫金なし。

 
フレットは銀合金、フランスの楽器には珍しくゼロフレットがあります。

鳴り方は非常に豊穣です。19世紀後半のギターのマスターピースと言えるでしょう。

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