ニック・ビルシェン作:ヴィオラ(ビウエラ)・ダ・マノ
ロンドン、2003年 
価格30万円→26万円
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材質、工作精度、音、状態いずれをとっても良い出来のヴィオラ/ビウエラです。

ヴィオラ/ビウエラは特に16世紀のスペイン、ポルトガルとイタリアで隆盛を極め、非常に質の高いレパートリーを持っています。


ヴィオラとビウエラはほぼ同じ楽器ですが、イタリアで用いられたのをヴィオラ、イベリアで用いられたのをビウエラと呼ぶ場合が多いですね。
ビウエラ(上)とヴィオラ(下)

ヴィオラ/ビウエラとリュートの調弦は同じで、レパートリーも共用できます。
音色には違いがあり、「リュートの音は銀、ビウエラは金」といった言及がされていますが、
ヴィオラ/ビウエラはリュートよりもより明るく直裁的に響く場合が多いですね。今回の楽器も例外ではありません


今回の楽器はより希少なヴィオラです。ヴィオラは15世紀-16世紀の宗教的絵画に多く登場します。エンジェルの弾く楽器だったのですね。


製作はイギリスの弦楽器製作家ニック・ビルシェン。
評判の高い製作者ですが、ロンドンのメトロポリタン大学弦楽器製作科のプロフェッサーを長く勤め、
教育に多くの時間を割いているため、残されている楽器は多くはありません。
今回の楽器、装飾のあまりない簡素な楽器ですが、良い材料と確かな腕前による良質のヴィオラです。
貴重な機会と言えるでしょう。

最高級の表面板。シルクのようにきめ細やかな木目です。


ペアー(梨)の美しいロゼッタ。


素晴らしいメープルの裏横材。



やはり梨の指板。表面板とのジョイントが美しく処理されています。


ヘッドもメープル。ペグは梨ですね。大変趣味良く端正に作られています。


弦長61センチ、弦高は低めで大変弾きやすいギターです。
材料の良さと工作精度の高さ、状態の良さを反映し、品位の高い音で良く鳴ります。
明るさとふくよかさ、豊かな音量など、ヴィオラの面目躍如と言えましょう。

イタリアの初期ルネサンス音楽に興味のある方には勿論、古楽器初心者にも勧められる楽器です。

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