リージェンシーリュート(大型イングリッシュギターモデル)
イギリス、2020年
 価格27万円 日本で試奏可 
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この楽器の演奏動画 「ハイドンのアンダンテ」



「リージェンシーリュート」は1800年頃にイギリスで弾かれた撥弦楽器です。
当時は単に「リュート」あるいは「モダンリュート」の名で呼ばれました。
ガットと巻き弦が張られ、10弦の楽器がスタンダードですが6弦〜13弦のヴァリエーションがありました。

↓様々なタイプのリージェンシーリュート。左から:
6弦イングリッシュギタータイプ、10弦、13弦、10弦(ヴェネーレのリュート改造)、9弦(ティールケのアンジェリカ改造)



この楽器と音楽についての私の研究論文がオックスフォード大学出版の『アーリーミュージック』に掲載されています。
https://academic.oup.com/em/article-abstract/46/1/17/4947209

CDも録音しました。



現存するリージェンシーリュートはプロトタイプも含めて9台が確認されています。コピーはほとんど作られていません。
その意味でも今回の楽器は貴重です。

 
リージェンシーリュートには様々なタイプがありますが、今回の楽器はイングリッシュギターを原型に作られています。
材料、工作、演奏性、音色と音量どれをとっても良質の楽器です。

上質のスプルースの表面板。


ローズは木製に金塗り。

ストライプの裏板。



この楽器はもともと6弦で作られましたが、私の示唆により7弦に作り替えられました。
やはり第7弦があると響き、音域共に有利です。


オリジナルがそうであったようにガットと巻き弦で張ってあります。
巻き弦の低音は大変リッチに鳴り余韻も長く、ルネサンスやバロックの楽器とはまったく違う美しさを持っていますね。

新作の楽器ですが、ふくよかな語り口で鳴っています。フラットバックならではの倍音の多い鳴り方です。
弾きやすく、全体のバランスも良く、弾いていてもうっとりします。弦長595ミリ。

英国ジョージアン時代の音楽に興味を持っている奏者に使っていただければと思います。

↓:イングリッシュギター、リージェンシーリュート、ハープリュート

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