イングリッシュギター (オリジナルとレプリカの2本)
教本とCD付属

プレストン作オリジナル(ロンドン、1770年頃)価格50万円


ヒューソン作レプリカ(リーズ、2007年)
価格38万円
 
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イングリッシュギターは18世紀後半に英国を中心に大流行しました。
この頃には英国ではリュートとバロックギター(スパニッシュギター)はあまり盛んではなく、
ギターと言えばこのタイプの楽器を指していました。

18世紀後半の数十年間にのみ用いられた楽器ですが、レパートリーは非常に広く、
容易な単旋律による民謡や舞曲から、高度なソナタ、ファンタジー、アンサンブル曲など、大変多岐にわたります。
また、F.ジェミニアーニ、J.C.バッハ、R.シュトラウベなど大作曲家による作品も多く残され、
当時、大流行した「乞食オペラ」などもこの楽器のために編曲され出版されています。

18世紀後半はリュート/ギターのレパートリーにはややさびしいものがありますが、
このイングリッシュギターはそのリンクを豊かな音とレパートリーで埋めてくれます。

私自身、この楽器には非常に魅了され学生時代から研究を続けており、
英国リュート協会での発表/レクチャーコンサート、BBCへのレコーディング、
自分のリサイタルにての演奏などを行ない、CDも2枚録音しています。
 
竹内の演奏ヴィデオ
https://www.youtube.com/watch?v=N4HxtTR49Js
 

イングリッシュギターは、18世紀後半にいわば市民階級の台頭と同時に流行した楽器だけあって、演奏技巧は平易です。
ハ長調の和音(下からドミソドミソ)に調弦され、多くの楽曲はハ長調、楽譜は基本的に五線表記です。


ジョン・プレストン作 6コース・イングリッシュ・ギター(シターン)
ロンドン 1770年頃 



刻印はありませんが、イングリッシュギターの大御所、ジョン・プレストンの作品と思われます。
イングリッシュギターの中でも、Prestonは最上の製作家として扱われ、博物館が所蔵する楽器も多いのです。
希有なまでにコンデションの良い楽器です。

スプルースの表面板、美しい虎杢の裏横板、象牙と木材によるローズ。象牙のボタンにフィッチング。
 
調弦方式は、当時のパテントであるウォッチキイシステム。
懐中時計のキイで螺子を回して調弦する優れた方式で、短い弦長の金属弦でも大変楽に調弦できます。
この部分も磨耗もなく、完璧に作動します。


興味深いのはヘッドに交換の跡があることで、これはもともとペグ式であったのが機械式糸巻きに換装されたのでしょう。


イングリッシュギターは19世紀以降はほとんど使用されておらず、残されている楽器の大多数にはそれなりに痛みがあります。
しかしこのギターは完璧と言えるほどコンデションの良い楽器で、当方では弦の交換とブリッジのフィッティングを行ったにとどまっており、
すぐに演奏できます。
もともとイギリスとアメリカの著名な楽器コレクションに属していた楽器で、こなれた暖かい音色でよく鳴ります。




ゴードン・ヒューソン作イングリッシュギター
イギリス、2007年

現存するプレストン作のギターを基に非常に誠実に製作された文字通りのレプリカ
もともとイギリスの著名な音楽学者のために製作された楽器で、文字通りのミント・コンデション。
またカポタストも付属しています



スプルースの表面板。オリジナル通りの美しいロゼッタがあります。



メープルの裏横板とネック/ヘッド。非常に美しい材料と仕上げです。     


調弦用の木ペグはよく調整されています。


イングリッシュギターは歌の伴奏に用いられ、移調にはカポタストが使用されました。
オリジナルのカポは非常に珍しいのですが、この楽器には新しく作られたカポが付属しています



これまでに数本のレプリカ・イングリッシュギターを見ましたが、
今回の楽器ほどオリジナルに迫る楽器は見たことがありません。

18世紀のイギリスのギター音楽に興味を持つ方、すでにオリジナルのイングリッシュギターを持っている方にも
自身をもってお勧めできる楽器です。

現状では英国NRIによる歴史的な弦(アイロンと絹芯のシルバー巻き弦)が張られています。


また、このタイプの楽器は、ガット弦を張られ「ジョージアン・リュート」(後のハープリュートの前身)としても用いられたと思われますが、
ご希望の方にはガット弦仕様としてお渡しいたします。その場合でも金属弦は予備に付属します。

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