クリス・ラージ作:バロックギター(ストラディバリ・コピー)X2 イギリス 2018年の新作
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非常に出来の良いバロックギター二台です。
モデルはアントニオ・ストラディヴァリのギター。

ストラディヴァリはヴァイオリン製作で有名ですが、リュートやマンドリーノそしてギターも多く製作しました。
いずれの楽器からも、彼が撥弦楽器製作においても高い見識と技術を持っていたことがわかります。

私の最初のバロックギターもストラディヴァリのモデルでした。

ストラディヴァリとストラディヴァリ作のギター
(左から) アントニオ:ストラディヴァリ、「ラウリン」、「ヒル」、竹内の最初のバロックギター(若い?)


ストラディヴァリのギターは現時点で5本が確認されており、それぞれにニックネームが付いています。
それらのうち、オクスフォードにある「ヒル」とイタリアの「サビオナリ」(弦長74センチ)、
アメリカの「ラウリン」(弦長65センチ)は有名で、今回の楽器もこれらのコピーです。
これらのギターは大きくて深めの胴体をもっており、それは、ストラディヴァリが豊かな音量を目指していたからだと解釈されています。

「ヒル」と「ラウリン」は博物館の所蔵ですが、個人蔵の「サビオナリ」は最近、演奏可能なように修復されyoutubeなどで音を聴くことも出来ます。
http://www.sabionari.com/Home.html 
(ただ、この楽器の修復と演奏プロジェクトに関しては、学問的な見地からは疑問に感じられる点が多くあり、
商業主義的だとの批判もされています)

製作者はイギリスのクリス・ラージ氏。竹内の友人であり、彼は私の所有するオリジナル楽器を多く検分した経験を持っています。


ストラディヴァリ「ラウリン」コピー 予約済 

弦長65センチ、大変扱いやすいサイズです。
 
上質のスプルースの表面板、美しい木目のメープルの裏横、
黒檀の指板。パーチメントのローズ、象牙とマスティックによる装飾がロゼッタとブリッジに施されています。
ボディとネック裏、ヒール、ヘッドにも品の良い装飾がされています。





バロックギターとしては中型〜小型に属し(弦長65センチ)、弦幅も狭め、非常に弾きやすいギターです。
軽いタッチに敏感に反応し、潤いのある音で良く鳴る楽器です。
アンサンブルにも問題なく使用出来ますが、ソロのレパートリーを開拓したい方にうってつけかと思われます。


ストラディヴァリ「ヒル」「サビオナリ」コピー 価格48万円

74センチ強の長い弦長を持つギターです。
17世紀には多くのギターは71〜72センチほどの弦長を持っており、フランスのヴォボアンには76センチの例もありますから、
このストラディヴァリの楽器が特異と言うわけではありません。
実際、弾いてみると、長い弦長と大きな胴体から生み出される音は非常に豊かで、このサイズの楽器の有利さが感じられます。

スプルースの表面板、象牙とマスティックによる装飾、パーチメントのローズ。



ペアーの裏横板。落ち着いた色合いと木目を持っています。




この楽器もタッチに敏感、サステイン(響き)が長いため、長い弦長による弾きにくさは感じられません。
鳴り方は非常にパワフルで、ソロは勿論、特にアンサンブルには絶大な威力を発揮するでしょう。


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