オリジナル19世紀ギター二台(レニャーニモデル:フルサイズとテルツ)
ウィーン 19世紀中庸ー20世紀初頭
価格、フルサイズ13万円、テルツ12万円、セット22万円    
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19世紀にウィーンで製作されたオリジナル19世紀ギター二台です。
どちらもウィーンのギター製作者ゲオルグ・シュタウファーが考案したレニャーニモデル。
この時代、特にウィーンではフルサイズの楽器と並んで3度高く調弦される小型のテルツギターが流行しましたが、
今回はフルサイズとテルツ両方の出品です。それぞれ弦長64センチと56センチ。

この2台ギター、レッスンやセッションに使用していますが故障もなく良く鳴ってくれています。

ただ、どちらも修理跡の多い楽器ですので、美品を求められる方にはお勧めしません。

古楽器一般に言えることですが、フレットや弦高などは個人の好みや奏法が大きく関係します。
またどちらの楽器も木ペグでの調弦です。
それらの扱いや調整などに経験のある、古い楽器に経験をお持ちの方にお勧めしたく思います。

フルサイズ(弦長64センチ):オブレヒト作



上質のスプルースの表面板。割れの跡がありますがいずれも修理されています。


黒檀の指板。


裏板は美しく着色されたマホガニーでしょうか。

裏板には本来3本の力木があったようですが、現状では1本が除去されています。
この種のギターにはよくあることで、経年変化により裏板の反りが変化し、力木が自然に剥がれたのだと思われます。
製作家に尋ねてみたところ、裏板が厚めのこともあり、力木が喪失していても特に問題はないそうです。

特筆すべきは時計の鍵による弦高調整機能がついていることで、
これはレニャーニモデルの中でも高級機種にのみつけられています。
ワンタッチで弦高が調整でき、非常に便利です。


弦高低くした状態と高くした状態。
 

シュタウファー系のギターはどちらかと言えば堅めの音色を持つ場合が多いのですが、
この楽器は非常にスイートな音で良く鳴ってくれます。
フレットのプロファイルはやや高め。押弦は容易ですが、好みによって調整するのも良いでしょう。


テルツ(弦長56センチ):無銘


弦長56センチの典型的なテルツギターです。
テルツギターはその名の通り通常のギターより3度高く調弦され(1弦G)、
ジュリアーニ、メルツなどウィーン圏のギタリストにより作品が書かれており、
また通常のギター曲の演奏も勿論可能です。
テルツの短い弦長は演奏が容易で、高いピッチは遠達性の高い音を生みます。
19世紀に大流行したギターですが、残されているオリジナル楽器は少なく貴重です。

スプルースの表面板。幾つかの割れの跡と、サウンドホールに損傷の修理跡があります。


古楽器にはよくあることですが、表面板のサウンドホール周りにはわずかな落ち込みが見られます。特に問題はないようです。


メープルの裏横板。幾つかの修理跡が見られます。内部にもパッチが張られています。


ネックとヘッドは黒塗りです。


ヘッドはシュタウファーのスクロールヘッドを模しています。ペグはおそらくオリジナルではなく、他のギターからの転用だと思われます。


フルーツウッドの指板。


修理跡の多い楽器ですが、弾き心地は快適で音色も鳴りも良いギターです。

この二台、出来ればセットでお譲りしたく思います。
セットご希望の方には2台がちょうど収められるキーボードケースをお譲りします。

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