クリストファー・ラージ作:バロックギターX2(2022年)
ストラディヴァリ・レプリカ 演奏動画 価格54万円→48万円
イタリアン・ラウンドバック 演奏動画 
価格65万円→58万円
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手間と時間をかけて作られた、素晴らしいバロックギター二台です。
製作者クリストファー.・ラージは竹内の友人でもあるイギリスの新進古楽器製作家。
彼は世界でも珍しくルネサンス/ バロックギターにスペシャライズする製作家で、
当サイトでもこれまでに彼の楽器は数台以上扱いましたし、
私も彼の製作した楽器をコンサートやレコーディングに使用しています。

クリスは大変研究熱心で、また私の所有するオリジナル楽器を全て詳細に検分しています。


バロックギターにはボディの裏板が平らなフラットバックと、丸いラウンドバックの二種があります。
ラウンドバックは主に17世紀のイタリアやドイツで用いられ、フラットバックはことにフランスで愛好されました。
弾き心地としては、ラウンドバックはよりリュートに近く膨らんだ音で鳴るものが多く、
フラットバックはクリヤーな鳴り方を持つ楽器が多いようです。
製作はラウンドバックの方がより手間がかかり、技術も必要なので価格が張る傾向にあります。
今回はその両方のタイプです。

2022年に製作された新作ですが、最新のオリジナル楽器研究の成果を反映して
ごく最近より歴史的な構造に改修しました。
その結果、非常に響き豊かで弾きやすい楽器に生まれ変わっています。


ストラディヴァリ・レプリカ


ストラディヴァリは数台のギターを残しており、またストラディヴァリ自筆のデッサンなどから、
彼のギターについてはかなりのことがわかります。


 

この楽器はアメリカの博物館に残された「ラウリンス」(1700年製作)のレプリカです。

質の高いスプルースの表面板。

真珠貝の装飾がロゼッタとブリッジにあります。
ロゼッタはパーチメント(羊皮紙)。
 

裏横板は木目の美しいメープル。

ネックとヘッドにはストライプの装飾。


弦長は65センチ、弦幅も狭目で非常に弾きやすいギターです。
ナイルガットで張り、ダブルフレットで巻いてあります。
楽器は出来上がったばかりの新作、鳴りはまだ硬い感じですが、
弾いているうちにどんどん鳴ってきました。これからが楽しみなギターです。




おまけの小説 『猫のストラディヴァリ』  http://tarolute.crane.gr.jp/stradwatasi.htm
 

イタリアン・ラウンドバック
演奏動画(パッサカリアによる即興)



こちらはヴェニスのセラス派のラウンドバックのギターです。
やはりオックスフォードにあるセラスの楽器↓



伐採後数十年以上経つ最高品質のスプルースの表面板。



美しいパーチメントのロゼッタ。



ローズウッドの裏横板。非常に美しい材料と造形です。



ネックとヘッドも豊かに装飾されています。


 

現状ではナイルガットで張っています。
出来たばかりの楽器ですが、筋の良い音色で非常に良く鳴っています。ラウンドバックならではの懐の深い鳴り方です。
弾きやすく、全体のバランスも良く、弾き込んでいくとより素晴らしいギターになることでしょう。
弦長68センチ、ソロとアンサンブルどちらにも使いやすい弦長です。

このクオリティのバロックギターとしては価格も大変リーズナブルです。
古いギターとその音楽に真摯に興味を抱いている方に使っていただければと思います。


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