クリストファー・ラージ作:バロックギターx2(ストラディヴァリとイタリアン・ラウンドバック)
イギリス、2021年の新作
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手間と時間をかけて作られた、素晴らしいバロックギター2台です。
製作者クリストファー.・ラージは竹内の友人でもあるイギリスの新進古楽器製作家。
彼は世界でも珍しくルネサンス・バロックギターにスペシャライズする製作家で、
当サイトでもこれまでに彼の素晴らしい楽器は数台を扱いました。

クリスは大変研究熱心で、演奏会を聞きに遠方にまで出かけてきますし、また私の所有するオリジナル楽器を全て詳細に検分しています。


バロックギターにはボディの裏板が平らなフラットバックと、丸いラウンドバックの二種があります。
ラウンドバックは主に17世紀のイタリアやドイツで用いられ、フラットバックはことにフランスで愛好されました。
弾き心地としては、ラウンドバックはよりリュートに近く膨らんだ音で鳴るものが多く、
フラットバックはクリヤーな鳴り方を持つ楽器が多いようです。
製作はラウンドバックの方がより手間がかかり、技術も必要なので価格が張る傾向にあります。
今回はその両方のタイプです。

イタリアン・ラウンドバック
価格65万円



こちらはヴェニスのセラス派のラウンドバックのギターです。
やはりオックスフォードにあるセラスの楽器↓



伐採後数十年以上経つ最高品質のスプルースの表面板。



美しいパーチメントのロゼッタ。



ローズウッドの裏横板。非常に美しい材料と造形です。



ネックとヘッドも豊かに装飾されています。


 

現状ではナイルガットで張っています。
出来たばかりの楽器ですが、筋の良い音色で非常に良く鳴っています。ラウンドバックならではの懐の深い鳴り方です。
弾きやすく、全体のバランスも良く、弾き込んでいくとより素晴らしいギターになることでしょう。
弦長68センチ、ソロとアンサンブルどちらにも使いやすい弦長です。

このクオリティのバロックギターとしては価格も大変リーズナブルです。
古いギターとその音楽に真摯に興味を抱いている方に使っていただければと思います。




ストラディヴァリ・コピー、オックスフォード大学所蔵「ヒル、1680(8?)」
譲渡済



ストラディヴァリは数台のギターを残していますが、後世の改修を少なからず受けています。
ただ1台、オックスフォード、アシュモレアン博物館所蔵の「ヒル」は良い状態を保っており、
またストラディヴァリ自筆のデッサンなどから、彼のギターについてはある程度はわかります。

 

この楽器は「ヒル」の誠実なコピーで、弦長もオリジナル通り74センチ。堂々としたギターです。
私はオリジナルをアシュモレアン博物館で手にとって検分したことがありますが、本物の迫力をこの楽器にも感じます。
おまけの小説 『猫のストラディヴァリ』  http://tarolute.crane.gr.jp/stradwatasi.htm


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