ナイジェル・ケネディとのページ
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STOP PRESS!
2007年以来、休止していたケネディとの共演ですが、
2010年春に彼が新しいプロジェクトを始めたのをきっかけに、2010年秋から再開しました。


自分としては期間限定の心づもりですが、
とりあえず次のような日程でツアーに同行します。


2010年10月:ドイツ、ポーランド
2010年11月:イギリス、ドイツ、フランス、スイス
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ナイジェル・ケネディは、イギリスを代表するヴァイオリニストである。
昨年、ケネディのヴィヴァルディ「四季」の新録音/DVD収録に参加した。
収録はベルリンで行なわれ、共演オーケストラはベルリン・フィルハーモニー。
(上の写真はレコーディング終了時:ケネディおよびソリスト/コンティヌオ奏者たちで)

今年の秋から、それらのリリース公演が行なわれ、僕も同行する。
僕の使用楽器は、イタリアンのテオルボ(キタローネ)とバロックギターを持ち替えである。
プログラムは「四季]を初めとして、全てヴィヴァルディ。
ヴィヴァルディは好きな作曲家だし、リュート/ギターでも弾きやすいので楽しみにしている。

CD/DVDのリリースは10月13日であるが、
コンサートツアーは
ドイツ(10月)、
ポーランド、台湾、日本(11月)、
オーストリア、ニュージーランド(12月)、
ドイツ、オーストリア(2004年2月)、
イギリス(2004年3月)

と続き、2004年4月には新しいレコーディングを行うことになっている。
(ケネディとのCDについてはここをクリック!)

ツアーにて共演するオーケストラは、ベルリン・フィルとポーランド室内管弦楽団。
日本での公演は以下が予定されている。

2003年11月
19日:東京 (カザルスホール)
21日:横浜 (みなとみらい大ホール)
23日:札幌 
24日:東京 (サントリーホール)
26日:福岡

日本公演の詳細は以下を参照!
http://noah-co.com/details/kennedy/tour2003.html


ケネディとのツアー日記
ドイツ日記(with Berliner Phil Orch)
ポーランド日記(with Polish Chamber Orch)


Allegro Assaiへのリンク
ヴァイオリニスト、ナイジェル・ケネディの日本のファンのページ。



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付録
以下の文章は日本リュート・アーリーギター協会(LGS)に連載している拙稿「ロンドン通信」からの抜粋です。
(2003年4月)

    ロンドン通信:ナイジェル・ケネディとの一週間・・・型破りの名演奏家

 ある日、ヴァイオリニスト、ナイジェル・ケネディから電話があった。

3日後(!)に始まるヴィヴァルディ「四季」のツアーへのお誘い。
コンサートおよびCD/DVDの収録が仕事内容。オケはベルリン・フィルで、ギャラもまあ破格の部類。
 あまりにも突然なので戸惑うが、その日のうちにスコアと契約書がEMIからバイク宅急便で送られてくる・・・
どうやら現実のことらしい・・・

 というわけで始まったケネディとのツアーは、非常に楽しいものだった。
本番では、観衆は総立ちになりのりまくりだし、世界中からの追っかけグルーピーはいる。
もうノリはポップミュージシャン。

 ケネディば十年前までは白皙の美青年、ヴァイオリンの天才児としての名を欲しいままにしていた。
ふいと全ての演奏活動を中止して世界放浪の旅に出てしまい、復帰したのが割と最近。
イメージもまったく180度転換・・・舞台での衣装もボロボロのタキシード、
袖などは取れているし、ベルト代わりにくたびれたスカーフを締めている・・・
 しかし!演奏は非常に素晴らしい。世界最強のオケ、ベルリンフィルに支えられた彼のストラディヴァリからは
この上なく美しい表現的な音色がかもし出される。

・・・うむむ、モダンの楽器も馬鹿に出来ないなーとほとんど生まれて初めて思った次第。 
人間的にもとても暖かく、快適に仕事してロンドンに帰ってきたのでありました。
また来年には彼とのツアーで日本にも行きそうです。そのときはヨロシク!

竹内太郎(リュート/バロックギター奏者、LGS理事)

(日本リュート・アーリーギター協会会報「ノスタルジア」より)